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イチノセヒデユキ
イチノセヒデユキ
1988年生。長崎で生まれ育つ。現在大学生で情報メディアを学びながら、自分の視点を大事にした番組づくりを心がける「hideyukitv」を立ち上げ、番組を制作中。できればスポンサーほしい(がめつくてすみません)
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長崎キャッツストリート -龍馬とネコのまち「寺町・伊良林」-
 長崎の町を歩きながらそこで暮らすネコと町の魅力を発見する番組です。今回の舞台は大河ドラマでも話題の亀山社中がある寺町・伊良林です。


メディア情報(2011/2/8更新)
□NHK長崎主催の映像コンテスト「ヤバくね!?NHK~高校・大学映像コンテスト2011~」に大学代表で参加しました。2月18日(金)24:45~ NHK総合で前編・後編まとめて再放送されます。 くわしくはこちら
おかげさまで僕らの大学の作品「だせぇ NHK -もしも、NHKだけになったら-」は4位入賞となり、NHK長崎総合テレビで10本放映されることとなりました。
<作品の放映日程>
2/16(水) 24:59~、2/19(土) 23:59~

□【車載動画】長崎・浦上川線上り(下の川橋交差点→稲佐橋交差点) You Tubeで公開開始
□長崎キャッツストリート 第五・六夜編集中
□NAS Radio Stream
(毎週土曜よる10時30分~ 長崎市民FM/Ust) ミキサー・出演

2011年02月11日

NHK長崎コンテスト受賞「だせぇNHK」シーンガイド(後編)

 こんばんは、ヒデユキです。前回に引き続き、「だせぇNHK -もしも、NHKだけになったら-」のシーンガイドを書きたいと思います。


<シーンガイド後編(0:30~1:00)>
0:30~ 母お出かけ
 女子高生の家のシーンの数日後に胃がキリキリしながらなんとか撮れた。大学構内で撮影。もともとは大学の屋外で撮影したかったのだけれど、クリスマス飾りの片付けの最中で、季節感をあまり出したくない描写だったので断念。
 出演は前出の娘の母親役・知らない人(失敬)、おじいちゃん役・学科の教授(!)、そして若者2人は背の高い1年の後輩の友人ら(コント見てくれてありがとう)
 そしてこのシーンで一番みなさんに伝えねばいけないことが・・・"実は画面左右別撮りです。"
 お分かりいただけなかった方に詳しく説明すると、画面左半分、娘の母親と若者2人が先に撮られて、そのあと約1時間後におじいちゃんの方を撮影。つまるところ2組の都合がつかなかったわけだ(汗)
 編集で中央部分をスパッとカット。気にせず見ると違和感がないのは、このときカメラを担当した同じ学年(さっきカメラマン役やった)の彼が編集の子と考えて、階段の柱を中心に据えていたからだろう。こういう気配りができるって本当素晴らしい。
 色に関しては編集で補正をかけたものの流石に午後の空の変化に完璧には対応できず・・・。もしもよい方法ご存知の方いらっしゃったら教えてください!(切望)
 若者2人の「あのおばさん、だせぇ」(なんという失敬な発言!僕らが書いたんですがねw)の台詞はアフレコ。1回目がしっくり来ず2回録ったんだけれど、編集でのせてみたら結局1回目がシュールな感じでよかったというよくある結果に。しかしまあ、いろいろ改善すべき点が残るカットとなった。
[余談ですけど]
 おじいちゃんは孫の誕生日祝いに悩んでいた、そこにNHKTシャツを着た母親が颯爽と横切る。おじいちゃんは内心(あれだ!)と思いながら手を打つ。というのがシナリオ。分かっていただいただろうか?

0:36~ プレゼント
 このシーンは、0:04からのリビングシーンの前に同じ家で撮りました。引き続きおじいちゃん役の教授と、孫役に家をお借りした関係者の息子さんに出演してもらいました。段取り説明から収録までに30分近くかかった気がします・・・。

0:38~ 幼稚園
 幼稚園とか抜かしてますが、どうみても公園です!(自嘲)ロケ・出演交渉とも年の瀬とあってどこも簡単には許可がでません(涙)幼稚園と園長先生もその一つ。当日は出演してくれた子役とその親御さんを寒空の下に待たせること30分、ぼくの遅刻も相まって大変なことに・・・。(半泣)
 遅刻の原因は言わずもがな、僕自身が園長役をやる羽目になったことでのメイク。(クオリティー糞なのにねw)クゾジジイメイクに数十分ロス。そしてこの状態で単独親御さんらにご挨拶(恥)結局僕は半日この格好で大学内外をうろちょろしたわけです。という僕の話はこの辺で切りまして、撮影も長い待ち時間に退屈だったのか撮影直前、女の子のほうがぐずねてしまいました(焦)女の子の母親や後輩らがなだめます。僕はというと滑り台あたりで関係者の息子さんと遊んでました(笑)しかし彼は主演男優賞確定です。作品をみてください。彼の立ち姿はまさしくキューピーです!また、完全にカットされましたが、女の子をなだめている間もカメラは回っていてその間、彼は一人ウェーブ(EXILE的な)をやったりと、編集の際、僕らの荒んだ心を癒してくれましたwそして男5人、「子供っていいなぁ」「将来やっぱ子供ほしくなった」と語りあうほどに、もしかすると少子化を食い止める救世主は彼なのではないのかと思えるほどの影響を与えました(言い過ぎか)
 編集面においては、引きの画だったのにこのカット最後、急に僕の顔にアップしたかと思います。本当は引きのままにしたかったのですが、諸事情により引きのままだと使えない状況でして、荒くなるの覚悟でズームしました。どっちみち、僕が演じる延長があのままじゃただの変なおじさんになりそうだったので、ズームすることで次のシーンに繋ぎやすかったかなと肯定的に捉えています。インパクトは出たと思います。
[余談ですけど]
 前出のおじいちゃん同様に、この園長も新しい制服の選定に悩んでいました。そこで2人の園児の様子を見て、(NHKTシャツが園児にも人気なのか・・・)と思う。というシナリオです。

0:41~ 制服決定
 大学の図書館のグループ学習室を使用。場所イメージは園長室。僕はもっと低い声が出したかったのに・・・自分の声の幅の無さに嘆きます・・・。もともとは引きの画だけで終始見せる編集だったのですが、「園長だということが分かりづらい」という指摘を受け、追加撮影する気にも、それだけの秒数の余裕もなかったことから、園長のパネルの部分に拡大させ、そこから一気に引くことにした。
[余談ですけど]
 園長の後ろに飾ってある、あの名画っぽい絵はもともとサークルで作ったコントで使われたものです。美術が得意なメンバーが書いてくれました。資源の有効活用。ちなみに園長のヅラも同様に以前使ったものを使いまわし。

0:43~ チラシ配り
 追加撮影。撮影と編集の同時進行に疲弊していた僕らが編み出した省エネカット。撮影場所は大学のMac室。配る(アフレコも)のはカメラマン役だったメンバー、受けとるのは僕。映像と音声で「NHKがCM放映を始める」ことを強調するのが目的、というか試写で「CM放送するの意味わからん」という意見がでたために追加した。
 NHKは僕らが支払う受信料でまかなっているが、海外に目を向けると受信料とCM収入で運営している国営放送もあることを知る。もしも民放がすべてなくなると、企業が自社製品を大衆に宣伝する場が無くなる・・・となるとNHKにその役割をになってもらう必要がでるのではないか?と僕は考えた。それは「NHKの民放化」に繋がる。NHKが望まなくとも、国の方針やら何やらでその道へ進む恐れもあるのではないだろうか。

0:45~ CM契約
 実は、この手前のシーンをカットした。もともとはこの手前のシーンに0:38からのシーンに登場した女の子がその母親と一緒にセレクトショップでNHKTシャツを求めてやって来て、店長が案内するシーンがあった。しかし、編集後の試写で「テンポが悪い」「店長の印象が薄い」などの指摘を受けて外すことに。本来の狙いは、その店長が儲けた金でNHKにCM枠を買う。ということだったが、完全に僕の撮影・演出・構成ミス(すべてやん)でカットされた。前のシーンでチラシにも使われたポスターはこっちのシーンの撮影時点で制作。もう細かいとこまで見てほしいくらい皮肉ったり、自分が制作に携わった作品のサムネイルを使ったりしています(自画自賛)
 イメージはNHKの一室。大学のスタジオ調整室で撮影。店長役に同じ学科の友人。就活説明会の合間を縫って撮影に協力してくれた。
 このシーンは青系の色で撮影した。ちなみに、全体的に画の色がオレンジや青っぽいのは意図的に。青を使ったのは不安を煽るため。金を差し出す謎の男、シーンの内容自体が金に関するちょい汚い話題ということで、場面の大転換の意味も込めて色を青めにして撮影した。ちなみにこのシーンのファーストカットの個人的シーンテーマは「北野武」。ヤクザの組長的な雰囲気が出ただろうか?
 次のカットで札束が出ますが、もちろん頭の1枚以外はただの紙です。僕が一日休んでいる間に後輩たちがコピー用紙を本物の1万円札の大きさに1枚1枚丁寧に切りそろえて100万円の束にしました(感涙)
 そして最後のカット。ここは契約完了とCMがNHKで流れてることを時間に収めるため強引にワンカットで2つの出来事を集約。普通はありえないけれど、フィクションだから、短い時間だからいいだろうと。
 架空のNHKTシャツCMは時間がなかったのもそうだけれど、とにかくダサい感じ、やっつけな感じを残したくてあんな編集に。0:20からの街頭ビジョン同様、あとでハメコミ。実は架空CMも元ネタはあるのですがこればかりは名前だせない(かなり誹謗中傷になるから)ヒントだけ言えば、郊外型ディスカウントストアのCM。
[余談ですけど]
 カットされたショップのシーン、実はかなり美術面で力をつぎ込んだシーンでした。大学のスタジオでショップらしく衣類を並べて、もちろんショップにあるような台がないんでその場にあった板や箱でそれらしくみせたり・・・。出演者もメンバー以外のゲストだったから・・・もう、本当にごめんなさい。

0:42~ ショップ外
 遠征ロケ。出島の「prawmai」という雑貨店に協力していただいた。急な出演依頼に快く引き受けていただいた店長さんに深く感謝。順番待ちしているお客は僕を含めた制作メンバーです。店員の「ありがとうございました」はアフレコ。

0:53~ かもめ広場
 スケールを出したく考えたシーン。2カット実景で構成されているが、ブルーバックによる合成も使った。
 もともとファーストカットにはNHKTシャツを着た中年夫婦や親子を現場に出演させたかったが、Twitterやこのブログで告知をしても一切「出演できます」のメッセージが来ず、落胆しつつ「合成で・・・」という結論に。(本当に僕には人徳がないと思う。ほんと。)
 寒い中、背の高い1年の後輩と、サークルの後輩に制服で出演してもらうことに。僕も寒かったから(笑)1分程度長撮りして終了。このためだけに自宅からバスで駅前まで来てくれたサークルの後輩に感謝。
 次のかもめ広場全景は実写の写真に、スタジオで撮影した数少ないブルーバック素材を合成。細かく見ると、あれあれ?同じ奴たくさんおるやん!な手抜き感だしまくりなカットなんですが、かなり苦戦してます。最初僕が編集してましたが、背の高い一年の後輩に合成と距離に応じた縮小、そして色補正w丸投げました(苦笑)
 ここも数時間書けた割にたった2秒程度(涙)しかも僕によって全体的にモーションかけられ、その努力があまり分かりづらくなるという(!)
 だからこそ、録画してもらって1コマずつコマ送りで見てほしいのです!(切望)
[余談ですけど]
 1カット目に登場する高校生カップル(?)はサークルのドラマ班が作ったドラマでも同じカップリングで登場しています。こういうところに自分に関連したもの(ドラマ制作に僕は一切関与してないけれど)を入れるのはやっぱり、ドラマ「SPEC」(TBS)「SP」(フジ)を見ている影響が・・・。
 あと微妙にファーストカットのバックにNHK長崎放送局が映っているのもお分かりだだろうか?ロケハン時に絶対映したいと思ったので映した。よ、ヨイショ?

0:56 息子のつぶやき
 リビングで横になりながらテレビを見る息子が本題の「だせぇ NHK」とつぶやくところ。今よく考えると、最初に彼が登場したカットとこのシーンの彼、TVを見てる向きが違う・・・。演出ミスですが、構図的にはこれが良かったんです。あと、時系列で行けば、最初のリビングのシーンから数ヶ月(というより冬)になっているのでその間に部屋の配置が変わったと思っていただければ幸いです(汗)構図的にはこれが良かったんです!(二回目)
 口から息子の言葉がテロップで出る案は脚本作った2年の後輩から出て、そこで僕が「ギャグマンガ日和」のアニメみたいな感じをイメージ。
 「だせぇ」という言葉ははっきりした意思なので、明朝体のフォントを使用。そして「NHK」はダサさと作品を締めるためにNHKTシャツ制作のために作ったダサ字NHKロゴを使用。作品タイトルをラストに持ってきたのでのりしろ部分もあとでNHK側で編集しやすい状態にできた。


【おしまいに】
 こんなに長文を読んでくれたあなたは確実に変態です(笑)・・・失礼。なおかつ、NHK長崎のサイトにアクセスして作品を見ながらこのガイドを読んでるあなたは、中毒者、もし録画した作品を見ながら読んでいるならあなたはもう廃人です(苦笑)でもそんなあなたに僕らは心から感謝します。
 まだまだ伝える力が僕には足りません、こういうガイドを書かなくても僕らが伝えたかったことを100%伝えるべきなのに・・・。
 しかもぼくはクリエイターと名乗る素質も実力も将来名乗れることもありません。僕は新しいものをなんら想像していません。今回の作品も僕が見た過去の素晴らしい作品がところどころ点在しています。僕は映像屋です。
 ゲスト審査員の蛭子さんからも「だせぇっていう君たちがださい」みたいな厳しいコメントも貰いました。僕自身も自分の作品がやっぱりどことなくダサい感じがあったのは分かっています。垢抜けてない・・・というのか、自分でも表現しにくいのですが、何度もO.A.を見ていてそう思います。アイデアはもちろんだけれど、ほかにも・・・1コマ単位の編集点なのか?詰め込みすぎがよくないのか?なんなのか?これからの作品作りのなかで自問自答していこうと思います。
 ただ、これだけは言えます。今回のメンバーは最高でした!多分融通の利かない僕に合わせてくれたところも沢山あったのだろうなぁと思いながら、やっぱりそれぞれができるメンバーだからこそ、あれだけのクオリティーは出せたと思います。
 今後、今回のメンバー同士やまた新しい人たちと一緒に組んで、発想豊かな作品が作られることを願ってます。ってか彼らに仕事与えてください!僕は我が強いんでもう伸びませんが(苦笑)、彼らは残りの大学生活でまだまだ伸びます、その一役を買って出ていただける方がいらっしゃれば連絡ください。紹介できたらします。
 前々、僕は自身のTwitterで「長崎の若者の映像作品クオリティーを上げたい」と発言しました。このビッグマウスはサッカーの本田選手のように成功を納めたか否かは僕にも分かりません。ほかにも「僕らの作品を見た中学生、高校生が将来、ぼくらの学科を受験したいと思ってもらえたら」とか「2、3位でもO.A.見た人が『1位よりもいいね!』って言ってもらいたい」とか「僕らの作品によって同じ志(映像を制作する)を持つ人々に僕ら以上の作品を作る原動力になってほしい」という傲慢な目標がありました。一人でも多くこの僕の汚き戦略に引っかかってもらえたら嬉しいです。ちなみに僕には一銭も金にはなりませんが、確実に未来の長崎の芸術レベルはそういう人たちが増えることで上がっていくはずです。今回このような機会を与えてくださったNHK長崎と、NASの木村さんに感謝。
 残念ながら4位しかも100点満点中50点ではあったものの10回のオンエアは取れたのでこれからも作品の代表者として10回のオンエアが終わるまではもうしばらく、告知とかさせてもらいます。おしまいが糞長くなってしまったことを謝って締めさせていただきます。


ヒデユキ

Posted by イチノセヒデユキ at 21:02│Comments(0)
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